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■水入りペットボトル
以前よりは少なくなりましたが、今でも見かけます。
猫よけの為かペットボトルに水を入れ家の周りに置かれている風景。
これにより火災が起こる場合があります。
この現象を簡単に説明すると、虫眼鏡で黒い紙に太陽光を集めると燃やす事が出来るというのと一緒です。
水を入れたペットボトルがレンズの働きをして、焦点の合った場所に可燃物があれば燃える危険性があります。
このような火災を収斂火災(しゅうれんかさい)と言います。
車の中をドレスアップするのに透明の吸盤付きのアクセサリーがありますが、同じ現象が起こり得ますので、注意が必要です(対策として色付きの不透明吸盤が使われる場合があります)。



ご近所さんでペットボトルを置かれている方がいらっしゃれば教えてあげて下さいね。
火災は延焼しますので、自分の所は大丈夫で済みません。

■ガスコンロの距離
キッチンのコンロの話です。
お宅のコンロと周りの壁とはどれ程距離がありますか?
私の家の場合は左側のコンロから壁まで10センチも離れていません。
ですから、左のコンロは使わないようにしています。
何を言いたいのかと申しますとコンロと壁が近すぎると壁の中の木材(地)が炭化し低温でも着火しやすくなると言うことです。
調理し終わって、しばらくするとキッチンの壁から煙が出ていたという事が本当に起こるのです。
長い時間を掛けて、壁の中の木材が炭化し、ある時を境に着火します。
この炭化した木材は低温で着火しやすく、燃え始めると直ぐに高温になります。
外観からは中の状態を確認出来ないだけに恐ろしい現象です。
コンロのメーカーでは隣接する壁が耐火構造でなければ、15センチ以上離す必要があると言われています。
が・・・耐火である、耐火でないは考慮せず15センチ以上離しておく事が必要だと思います。
耐火性能というのは材料の劣化により低下するという考えからです。
といっても物理的に15センチ以上離せない家庭も多々あると思います。
コンロを買い換える時に、その辺りを考えて購入しなければいけませんが、壁に近いコンロを極力使わない、コンロの炎を小さくして使う、適切に防熱版を使う等の対策が考えられます。



コンロついでに・・・
地震による火災を防ぐ為、感震機能が付いたコンロが多くなってきました。
本体が約震度4以上の揺れを感知すると自動消火する優れものです。

■天かす火災
最近はスーパーでパックに入った天かすが売られておりますので、自宅で天かすを作る事はまず無いのでしょうが、天ぷら料理の際に天かすが多く出た場合は、ひとまとめにせず放熱させてから捨てる様にして下さい。
大量の天かすを器などに盛ったり、新聞などで包んで放置していると発火し火災に繋がります。
天かすの油が酸化し熱を発しますが、放熱出来ずに蓄熱され(熱がこもった状態)発火点に達すると燃え出します。
それも直ぐに発火点に達するのではなく、じわじわと熱が上がっていきますので忘れた頃に火災になるという危険性があります。



■ヘアドライヤーによる火災
洗面台にあるヘアドライヤー、使った後はコンセントから電源プラグを抜かれていますか?
もし挿しっぱなしの状態でしたら抜くクセを付けて下さい。
(プラグ本体を持って抜いてくださいね、コードを持って抜くと絶縁不良によりコードから出火する原因になります)
邪魔臭いと思われるでしょうが、火事になる危険性を増やします。
ハンドル部の手元スイッチを切っているだけの状態だと、何かの拍子にスイッチが入らないとも限りません。
その原因が、お子さんによるものか、ペットによるものか、様々でしょうが最近気になっているものに地震があります。
地震による振動で普段置いている場所からヘアドライヤーが落下して、偶然スイッチが入ったら・・・。
スイッチ部分にその他のものが当たり偶然スイッチが入ったら・・・。
家に誰かが居て気付けば問題は無いのですが、誰も居ない場合の事を考えると心配です。
小さい地震で家に問題はなかったが、ヘアドライヤーで全焼したなんて避けたいものです。
スイッチ付きのタップを使うのも一つです。



■通電火災
地震による停電が復旧した後に、家屋内の電路短絡箇所や使用中だった電気器具から出火する事を通電火災と言います。
又、地震によりガスが漏れてしまった場合は停電復旧と共に引火し爆発する危険性もあります。
例えばアイロンを掛けている時に大地震が。
電気コタツを使用している時に大地震が。
ドライヤーを使用している時に大地震が・・・等々。
通電中であれ停電中であれ家から避難する際にブレーカーを切っておけば、通電火災などの電気が絡む火災は防げます。
余震がありますので、通電中でもブレーカーを切って避難して下さい。

住宅用消火器
住宅用消火器って何年持つの?
本体容器に必ず明記されておりますので、その期限内での使用となります。
又薬剤の充填、交換等は出来ない(使用後は本体買い換え)ですが、未使用だとメンテナンスフリーで期限内使用が可能です。
廃棄方法は消火器取扱店もしくは消防設備業者に有料で廃棄をお願いしましょう。

消火器 引き取りサービス付き

エアゾールタイプ(スプレー式)は簡易消火具又は消火用具と呼ばれており、消火器とは異なるものです。
こちらも本体容器に明記された期限内での使用となります。
廃棄方法は完全に使い切り各自治体の廃棄方法に従う(スプレー缶の廃棄方法)、もしくは消火器取扱店、消防設備業者に有料で廃棄をお願いしましょう。
※使い切る場合は風通しの良い、火気のない場所で処理しないと危険です。



※エアゾール式簡易消火具の中には消火性能の低さや使用の際の危険性(炎が大きく噴き上がり続ける)など問題になっている商品もありますので購入の際は注意が必要です。
住宅防火安心マーク付きを目安にすると安心です。

上記の消火器や消火用具を何処に置いておくかも重要だと思います。
高温にならない、湿度の低い場所が良いのですがコンロの下の収納庫に入れておく事はやめましょう。
キッチンでは火気を使う事が多く近い場所に消火器などを設置しておくのは良いのですが、きっと収納庫の奥の方に追いやられる事になります。
火災になって、熱くて消火器を取り出せない、恐くて消火器を取り出せないという状況は避けたいものです。
コンロの熱が影響しない壁に取り付ける事が出来ればベストです。



注意!消火器の訪問販売
一般家庭には消火器の設置義務はありません。
設置義務があるかのように一般家庭へ販売される業者がいますが、設置していなくても法律的に何も問題がありません。
また、その様に販売される消火器は市場価格より高いのが常ですので御注意下さい。
消防署職員を思わす服装で訪問販売をしている業者がいますが、消防署は消火器等の物販業務は一切行いません。
一般家庭への消火器の訪問販売はクーリングオフが適用されますが、その様な業者は名前を変え、所在地も転々とする為にクーリングオフのしようが無いのが現実です。
消火器は消防設備業、通信販売、ホームセンター等で購入出来ます。

■リコール製品
テレビを見ていたら煙が出た、発火した、変な臭いがする等、現在ご使用中の電化製品に起因する火災もあります。
通常この様な商品はメーカーサイドからリコールが出され新聞等に載りますが、もしかすると見逃しているものがあるかもしれません。
そんな時には独立行政法人国民生活センターのリコール情報が検索できる「回収・無償修理等のお知らせ」のページが便利です。



リコールとは製品に不良・欠陥があるか、又はその疑いがあり、事業者が自主的に、あるいは状況に応じ主務当局・規制機関の命令を受け、その製品を流通過程及び消費者から回収、又はその製品がある場所に出向いて修理・交換・廃棄などを行う事です。

■ペット
室内飼育のペットに起因する火災が多くなっておりますので注意が必要です。
犬やネコが衣類等の燃えやすい物をストーブに接触させ火災、壁や延長コードのコンセント部への放尿により短絡事故など。
留守にする場合などは特に注意が必要です。
ゲージ内に入れておく事も重要ですが、ケージ付近にコンセントや電気コードがないかなど注意してあげましょう。
また、犬やネコ以外のペットでも電気コードをかじるなどの原因で火災が発生しておりますので注意が必要です。



■ガス漏れ
部屋に入ると何だかガス臭い?
「ガスが漏れてるのかなぁ・・・」
とりあえず部屋の電気をつけて調べてみるか。
「ガス器具も使ってないし元栓も閉めたけど何だか臭いが残ってるなぁ」
換気扇のスイッチを入れて窓を開けるか。

この文章を読んで何も疑問に思わなかった方は注意して下さい。
もしかするとガス爆発しているかもしれません。
いつもの癖で何気なく照明器具のスイッチを入れたり、換気扇のスイッチを入れたりという行動が命取りになる場合があります。
スイッチの入り切りで火花が飛びガスに引火した途端にドカンと爆発します。
コンセントの抜き差しも同様に危険です。
ガス漏れに気付いた時には「電化製品に注意」と思い出して下さい。
そしてガス器具や元栓の確認をし、部屋の扉、すべての窓をゆっくりと全開にして換気をしましょう。
多くの都市ガスの場合は空気より軽いので部屋の上部、LPガスの場合は重いので部屋の下部に溜まります(間違って取り付けられていなければ、ガス警報器やガス検知器が天井側にあれば上部に溜まるガス、床側にあれば下部に溜まるガスです)。
うちわがあれば外に扇ぎ出すと良いでしょう。
何度も書きますが、電化製品を使ってはいけません。
もちろん電化製品以外に火気厳禁が大前提です。
ガス漏れの原因が分かれば良いのですが、分からない場合はガス会社に連絡の上、ガス漏れ検査をお願いしましょう。



ガス爆発の場合は、失火法が適用されませんので過失により他人に損害を与えた場合は賠償責任が生じます(民法第709条)。
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民法第709条
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う
失火の責任に関する法律(失火法)
失火により他人に損害を与えた場合は、失火者に重大な過失があるときに限り賠償責任を負うもの
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火災後にガス爆発が起こった場合は失火法が適用され、過失度合いにより賠償責任の有無が決められます。

■責任
民法では上記の失火法により失火者に重過失が無い場合は類焼(延焼)してお隣さんに損害が出たとしても免責となります。
マンション等の共同住宅も同じ扱いですが、賃貸で借りている場合は失火法とは関係なく別に賃貸借契約上の家主への原状回復義務を負いますので、損害賠償の責任は負わなければいけません。
それぞれに適した個人賠償責任保険や借家人賠償責任保険等の保険がありますので、調べてみると良いと思います。
火災となった場合、保険金がおりると思っていたら全くおりない等のトラブル(相手任せでの契約による誤認識)があるようですので、保険内容及び契約内容を充分ご自身で検討の上、最適な商品を選びたいものです。



火災保険関係を探す

■セルフスタンド
セルフスタンドが身近になりガソリンを扱う機会が多くなっていますが注意が必要です。
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ガソリンの性質
引火点 −40度以下(−40度でも蒸気が出ている・冬でも蒸気が出ていて引火する)
発火点 約300度 (自然発火する温度)
比重 0.7〜0.8 (水より軽いので浮く・水による消火は燃焼部分の拡散となり危険を増す)
蒸気密度 3〜4(蒸気が空気より重い・滞留しやすい)
燃焼範囲 1.4〜7.6%(空気との混合割合が1.4〜7.6%で燃焼する・空気中に少しのガソリン蒸気があるだけで燃える)
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給油作業に特に関係してくるのは、引火点と蒸気密度、燃焼範囲です。
年中燃えやすい物が滞留している可能性がある状況で給油していると認識すれば良いと思います。
火気厳禁は当たり前ですが、給油機にある静電気除去シートの使用が必要です。
またオートストップしたにも関わらず、それ以上に給油するのは危険です。
ガソリンの熱膨張率は高いため、ぎりぎり満タンまで入れると車種によってはエンジンの不調、タンクや接続部からの燃料漏れなどの不具合があり、走行中に車が燃え出す事もあります。
その他、無理に満タンにしようとするあまりにガソリンを溢れさせると、ガソリン本来の性質によりゴム・油脂等を溶かすなどの影響がありますので注意しましょう。



■カセットコンロ
時折ニュースに出てくるのが、カセットコンロによる火災です。
火災と言うよりも爆発事故と言った方が良いかもしれません。
場所を選ばず手軽に使える上に価格が手頃で良いのですが、気をつけないと一瞬で楽しい食事が悲惨なものへと変わります。
ボンベが格納されている箇所に熱が伝わらないように使用しないとボンベ本体の破裂と同時にガスに引火し大惨事となります。
大きな鍋など底の広いものをコンロに掛けると炎が拡散しボンベ近辺が熱せられます。
またコンロを2つ以上寄せ合って使用するなどはもってのほかです。
(実際に複数のコンロを使用しての爆発事故は起こっています)
その他に注意する点は、カセットコンロは使用していなくても熱源(通常のコンロやストーブ等)に近づけてはいけません。
これも実際にあった話ですが、使用中でないカセットコンロをキッチンに置いていた為に通常のコンロを使用しての調理中に熱が伝わり爆発したケースがあります。



■ファンヒーター前にスプレー缶
先日もニュースで取り上げられていました。
ファンヒーター前に何気に置いたヘアスプレー缶が熱で爆発し火災になったそうです。
もちろん室内に居た女性は火傷を負ったのですが、部屋の天井も爆発により破損し、あれ程小さいスプレー缶が一度(ひとたび)爆発するとこれ程までの被害になるのかと驚きです。
スプレー缶が爆発しLPGや内容物に引火し火災へと発展したのですが、実験ではわずか10分で同じ現象が起こる事が確認されています。



■防災訓練
某テレビ番組によると「人間は自分の命を脅かす」情報を与えられても身を守る行動には繋がらないそうです。
簡単に言いますと「自分だけは大丈夫」という楽観的な心理作用が働いているそうです。
いくら火災や事故、津波等の怖ろしい映像を見ても実際に行動に移して対策しようとする人は少ないようです。
テレビなどの街頭インタビューを見ていると納得させられます。
「これから大地震が起こる確率が75%ですよ」と聞かれ「そうですかぁ怖いですねぇ」とまるで他人事なんです。
「自分だけは大丈夫」と思っているんだなと感じますね。
ところが「いざ地震が起きた時我が子がもしもこの部屋にいたら」とイメージさせるために自身の子供の寝顔の写真を持ってきた人たちは実際にホームセンターで地震対策のグッズを買ったらしいのです。
つまり自分に対しては楽観的な心理が働きますが愛する家族の事をおもう時には楽観的にはなれなく行動に移すのですね。
これらの心理作用は防災訓練でも使えますね。
例えばその火を消さないと愛する我が子やパートナー、恋人、親兄弟の身に危険が!とイメージさえ出来れば本格的な訓練となり色々な知識や実習が短時間で身に付くと思います。
ただ言われたことを聞いている、ただ言われたとおりにやっているでは身につき辛いのかもしれませんね。

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